04.12.10

早いもので帰国までもう1週間を切っている。そんな中、撮影も最後の追い込み。9割程終わっているので明日で撮り切れそう。滞在当初は展示関連の作業、カタログ作成、撮影場所の選定などに費やした。そしていざ撮影に取りかかろうとすると雨が続き、ついには雪が積もる。おおよそ12月中旬頃から急に冷え込み、雪が降るといった昨年、一昨年の経験による読みは外れ、結果として天候に悩まされることとなった。


今週始めにケルン、デュッセルドルフへ行って来た。デュッセルのカドリエンナーレに期待していたけれど、期待が大きすぎたのか不完全燃焼。ボイスの展示は良かったけれど、neue Dusseldorf fotografieは若手作家を紹介していると思っていたらグルスキー、ルフを始めとしたベッヒャー・シューレの作品が主でやや肩透かし。Shoreの作品はなかなか見応えがあったけれど、かつてハンブルグで観たのと同じイメージが多く、流して観る。グルスキーのナイアガラは、その巨大さが何だかギャグに思えてしまうほど大きかった。。あとベッヒャーの作品について、日本で観る作品は常にマットで押さえられている(疑似トリミング?)けれど、今回の展示ではドライマウント若しくはマウントコーナーに支えられた印画紙がむき出しで、その外にマットがあった。フィルムの黒縁が片側だけ焼かれていたりしていて、プリントに関しても几帳面なのだろうと想像していただけにちょっと驚いた。


今回訪れた展示ではケルンで観たJoachim Brohmの展示が一番良かった。一枚一枚のイメージは去ることながら、展示構成が上手く、会場を繰り返し何周も歩いたが、全く飽きることなく、非常に心地よい空間だった。


色々と他にも思うこと、書きたいことがあるけれどまとまらない。。少し落ち着いたら改めて書こうと思います。