22.09.08

昨日、日本からゲストが到着。お願いしていた赤味噌、ペン(作品サイン入用)、日本コンセントのたこ足、USBハブ、などなども到着。ありがとう!そのあとに街でSさんと会ってLeipzigのことを色々と教えてもらう。廃墟の一部屋を一ヶ月50€で借りている、という話に食いつくも日が暮れて一人で居るのは怖いと聞き、妙に納得。Sさんも昼間しか使っていないとか。アトリエとかいいな、と思ったが夜に一人で廃墟に居るのは色々なことを想像してしまい、考えただけでも恐ろしい。無理だな(金銭的にも。。)。その後は4人で給食の話で盛り上がる。


今日は昼前から一緒にLeipzig観光。Sさんに教えてもらった「東ドイツ秘密警察博物館」へ。「善き人のためのソナタ」が浮かぶ。当時、盗聴していた記録や、手紙を開封チェックするための道具、盗撮用のカメラや変装道具まで展示されている。スクリーンの中での出来事で、遥か昔に行われていたように思えたが、つい20年前まではそれらが日常であったことに驚くとともに、妙なリアリティを覚える。


その後は戦いのモニュメント(1813年、ライプツィヒの戦いに勝利した際のモニュメントでヨーロッパ最大らしい)へ。階段で、息を切らしながらてっぺんまで登頂。Leipzigの街が一望できる。オレンジの屋根が多いのに初めて気付き、ところどころ突き出た教会のとんがり屋根が目立っていた。


昼間、トラムで移動している時にシルバーの髪の女性をみかけ、南仏に居た時に出会ったモニクという年配のドイツ人女性を思い出す。語学学校で彼女と、モナコに住んでいるブラジル人女性とよく一緒に昼食を食べた。モニクはいつも「寂しい」「ホームシックだ」とつぶやきながらカルティエのタバコをふかしていた。そしてとうとう、その10日後にはプログラムの2/3を残してドイツに帰ってしまった。僕が彼女のことで覚えているのはそのシルバーの髪と、カルティエのタバコと、エルメスのベルトだけ。そんなことをふと、思い出した。