濃霧の夜に

今夜は霧の濃い夜だった。
車を運転しながら、先の見えない道を凝視する。


留学する前日、友人と会った後に山道を走ったときも同じように濃い霧が出ていた。
上り坂の先は霧に包まれて見えず、まるで天にでもつながっているかのようで、そのまま召されてしまうのではないかと錯覚した。