午後から東松照明の展示を観に行く。

戦後名古屋の復興。


イメージも去ることながら、どうしてもプリントに目がいってしまう。今回はゼラチン・シルバーではなく、EPSON PX-5500を使用したインクジェット・プリント。その完成度、クオリティに驚く。フジとエプソン、2種類の用紙を使用していたが、エプソンのアート・ペーパーの質感、トーンが素晴らしい。フジの紙は若干、マゼンタがかっていた(ライトにも左右されるのだろう)。
途中、部屋が変わるのと合わせて天井高も変わり、色温度も変わる。これが気になってしまう。同じトーンで観たい。


参考出品で有名なNAGASAKIシリーズのオリジナル(ゼラチン・シルバー)が数点展示されていたが、これは別格。素晴らしい。
11時02分でストップした時計のイメージ。見入ってしまった。
インクジェットも驚くべきスピードで進化しているのは事実だがそれでもまだ、ゼラチン・シルバーには及ばないというのが僕の私見


インクジェットの中で一宮の繊維街を撮ったシリーズ。
その中で糸の間からしわの刻まれた指が覗くイメージ。
この画がどうも気になり、その前から動けない。


途中、どこかで見たことのある人達がいる、と思えば学芸の学生達ではないか。学芸員課程を履修している学生達で学外実習だそうだ。映像の学生にも是非、観てもらいたい展示だ。