Ansel Adamsと増山たづ子

poki03922006-03-12

「シリーズ アメリカ近代写真のパイオニア」展を名古屋ボストン美術館に観に行く。
Alfred Stieglitz、Edward aweston、Ansel Adamsの豪華3本立。ほぼ2ヶ月周期でそれぞれが入れ替わる。
4.5年前にKARSHの展示があったが、それ以来となる大規模なボストン美術館の写真コレクション展示。
ただでさえ写真の展示が少ないこの東海地方で、この大御所のオリジナルが観れるのは非常に嬉しい。


Ansel Adamsのオリジナルをこれだけまとめて観るのは初めてだったが、ヨセミテなどの有名な、雄大
自然の写真よりもポートレイトであったり、柵を撮っているようなスナップに近い写真(と言ってもカメラは
大判を使用しているであろう)に感銘を受けた。プリントは勿論、素晴らしい。やっぱりいいな、紙焼き。
最近、忙しい、と理由をつけて紙焼きをしていない。唯一、年末にMOCA展用にカラーを少し焼いた程度。
4月からは暗室に入ろう。ネガもたまってるしね。


展示に関して、全て額の横に何やら目張り?のテープが貼ってある。ピンか、何かを隠すためであろうが、うるさい。 作品を観ていて非常に気になる。
何とかならないものか。


話は変わるが、先日ニュースで増山たづ子さんが亡くなったと聞いた。詳細は以下の通り。


ダムに沈む村撮影、カメラばあちゃん・増山さん死去
増山たづ子さん(ますやま・たづこ=アマチュア写真家)


国内最大級の徳山ダムの建設に伴い水没する古里・旧岐阜県徳山村揖斐川町)の風景を撮り続けた。
撮影した写真は7万枚を超え、写真集を出版、東京など各地で写真展を開き反響を呼んだ。
社会に勇気と励ましを与える活動をした女性に贈られるエイボン功績賞を84年度に受賞した。


このニュースで彼女の存在を知り、以前に病院で知り合った川口ばちゃんとその姿を重ね合わせた。
そのまま、アマゾンで購入。


増山たづ子 徳山村 写真全記録」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877142398/qid=1142148995/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/503-0665884-0234302


が届いたので早速読んでみる。
特別高価な機材を使っているわけではない。
特別高等な技術を用いているわけではない。


それでも十分に伝わる。


Ansel Adams増山たづ子
全く異なる二人に、全く異なる写真の魅力を改めてみせられた。